さて、旅はメインのシュバリエ叙任式へ。夕方から準備をして、みなさん装いをドレスアップ。
どんな会場なのか、何が行われるのか、ワクワクしながらホテルに来た迎えのバスに乗り込んで出発しました。
これまでの記事はこちらから。
Voyage en France_Vol.5
「シュバリエ叙任式」の後にはお祝いの晩餐会があります。そのような場所には参加したことがないので、興味津々。
日本でフォーマルな装いをした記憶は結婚式ぐらいですが、その参列とは様子も違います。ドレスコードは正礼装イヴニングドレス。くるぶしまで隠れるドレスなんて持ってるわけないですよねえ。。。
悩みに悩み、買っては失敗を繰り返していることを友人に伝えていたら助け船が。ピアニストの友人が数着から選べるよ〜、着てみたら〜〜、とお借りすることに。快く貸してくださって感謝です。着られてよかった。。。
会場はchâteau du Clos de Vougeot(シャトー・クロ・ド・ヴージョ)、広大な葡萄畑の真ん中にあります。
石畳を歩きながら、会場の中へ。
主役の先生は還暦祝いも重なり、赤いドレスで素敵です!通訳の方はお着物で。
後ろを向いて練習しているのかしら?と思いきや、音がよく聞こえるようにこのスタイルなのですね。
こちらで叙任式が執り行われます。中央にある巨大なモチーフは、叙任される皆さんが首から下げていただく「タストヴァン」。その昔、暗い蔵の中でテイスティングができるように使われていた銀の器です。私も蚤の市でアンティークを買ってみました。
列席者が後ろに座り、叙任される方々は前列に。
世界各国から認められた30名ぐらいの叙任者、その中で日本人は6名とのことでした。
開会のファンファーレを鳴らしてスタート!中世の時代にタイムトリップしたようです。
7~8名づつ呼ばれて前へ。さらに一人ずつステージに上がり、言葉をかけられ、葡萄の木を左右の肩に3回、タストヴァンを首にかけてもらい、署名をして終了。
会場の後方には、ワインで代表的に伝えられる「○○のような〜」という主な香りが。さまざま分かりやすく嗅げるように陳列されていました。ガラスのドームに鼻を近づけて確認します。
30名近い叙任が終了すると、写真撮影などをしてから中庭へ。中庭でお祝いのアペリティフを少しいただいてから晩餐会会場へ。
会場はみっちり、600名近いとか。可愛いメニュー表には赤と黄の羽が刺さっていて目をひきます。
日本の叙任者が多いから?日本の国旗も中央入り口の上にありました。
私の席も無事に発見。
次々とお料理が運ばれ、テーブルごとの担当の方が一斉に上手に、しかもこの狭い通路を手際よくサーブされていきます。右の写真はブルゴーニュ郷土料理「ウッフ・アン・ムーレット」、ポーチドエッグを赤ワインで煮込んでいます。
ワインも次々と。
時折、恒例の音楽が流れ、全員で両手を上に挙げてキラキラ星のような振り付けで歌い合います。(←Ban bourguignon(バン・ブルギニヨン)・・・「ブルゴーニュの手拍子」という意味で、お祝い気分が高まったときなどの恒例のようです。)
こんな感じに。当日のものではありませんが、you tube動画を見つけましたのでどうぞ↑↑
チーズは好きな量をとカットしてくださいます。デザートはラズベリーソースとホワイトチョコのマカロン。
気づけば夜中2時近く。。。。ずっと飲めや歌えやを繰り返す夜なのでした。
会場を後に。
ホテルにバスで無事に戻り、終了。いやいや、本当に貴重な体験をした一日でした。
そして先生、おめでとうございました!!!コロナ禍で延期になり3年越しで叶った夜でした。
ヴォーヌ村を離れ、シャンパーニュの街「ランス」ヘ向かいます。
continier・・・