気になるプロジェクター

この20年ぐらいの間で暮らしの中における家電の変化は目覚ましいものがありますね。昭和な私はなんとか追いかけておりますが、家電の進化は収納や配線計画と密接に関わるのでアンテナを張っておく必要があります。

住まいの計画の中で間取りが決まり、各部屋の家具レイアウトを考える際に、L D Kの家具配置において「テレビをどこに配置するか、、、」という視点で計画を立てる場合も多いのではないでしょうか。それによってソファやテーブルの配置は大きく変わります。

そこで「テレビは本当に必要なのか」とひとつ大きな視点に戻ることも大切なようです。
最近ではV O D(ビデオ・オン・デマンド)が主流になりつつあり、テレビを買うか買わないか、という選択肢から入る方も多くいらっしゃいます。

住まいの中でインテリアにこだわると、黒い塊のテレビはどうしても違和感と存在感があります。壁掛けにしてスッキリとさせたり、ホテルライクにするならば造作家具で収納できる扉を作ってみたり。これまでその存在を減らすための色々な工夫を目にしてきました。
アートに忍ばせる案もいいですね。(画像はhttps://www.pinterest.jp/lysand1969/ より)

先日も古民家の案件でテレビを置く場所に悩みました。なんとかその存在を消したい・・・
そこで調べていて気になったのは小型のプロジェクター。

こちらも進化を遂げていて、TVチューナーと無線で繋ぎ、スクリーンがなくても壁やカーテンなどに投影して観ることができる小型のタイプが続々と出ているようです。
これはテレビの在り方を変えますよね。
ときにはベッドに寝転んで天井に投影することもできるので、体勢も場所も考えずに動画配信を観ることが可能になります。観る体勢や場所を自由に選べる、ということは部屋の使い方も自由に選択できるようになります。気をつけたいのは昼間もしっかり観たい場合、カーテンを閉めたりして少し暗くする必要があるようですが、どうでしょう。検証してみたいところです。我が家はいろいろな実験室ですから。

ご自身が何を優先したいか、そこでどんな暮らし方をしたいのか、ますます私たちのヒアリング力と提案力が必要になってくるようです。「テレビの在り方」でこれからの収納設計も大きく変わってきますね。

そして昔の「ブラウン管テレビ」のように時代の変化でテレビ本体も無くなっていくのかもしれませんね。

*TOP画像はhttps://www.aladdinx.jp/pages/aladdin-vaseよりお借りしました。

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