最近、仕事のご依頼内容が変わってきたと感じています。そしてこれはやっと、、、なのかも。
間取りの中の収納の在り方や収納設計を中心に、「収納」を仕事としていきたいと思い起業しながらも、10年以上前の状況では片付け作業や収納用品を駆使して、現状を改善していかれることをお手伝いするのことが精一杯だったように感じます。自分自身もそうだったのかもしれませんね。
きっかけをいただき、数年前から「片付け」や「整理収納」を徐々に手放すことを決めて、本当に自分がやりたいことは何か?をこの数年模索してきたと思います。
収納とインテリア
それは言い換えると「機能性」と「意匠性」とも言えますね。
そしてその両方を兼ね備えた提案ができることが理想だな、と思ってずっと続けてきていましたが、さらにここに「心理的」な要素をプラスできるようになってきました。ずっと学びを続けている空間デザイン心理学®︎による提案のおかげだと思います。
どんな環境にあると人は心地よいと感じるのか、生活の中で視線はどう動くのか、部屋に入った時に体はどちらに向いているのか、視界に何が入るのか、そしてそれらは全て「心」に作用します。
人はどんな感情になるのか、生態学的にも、そもそも動物である私たち人間はどう感じるのか、といったことを大切にしています。
「心理学」というと少し引かれてしまうこともあるのではないか、と懸念も少しありましたが、興味を持ってくださる方もたくさんいらっしゃいます。それは説明のしかたにもあるのでしょう。
今回のお客様もとても前向きに全工程を取り入れてくださいました。すると不思議と信頼関係もググッと早く、そしてお互いに近くに築かれるように感じます。
最初は相見積の中の一人だった私、けれども住まいで感じる感情や「心」を大切にしたい、という思いをもって住まいへの提案を伝えていくと、私を見るその目がどんどん変わってくるのです。きっと、私のことをわかってくれる人、という信用も生まれるのでしょう。
根拠のある家具配置や暮らしの提案で、心地よい住まいへと向上されて、日々ストレスなく暮らしていてほしいですね。
「収納」と「インテリア」と「心理」と、住まいの提案をする上で私の中では切っては切れないものとなってきています。椅子の向きひとつ、目に入るモノの影響ひとつで、感じる感情は変わるのですから。
これからはココロの時代、笑顔の多い住まいが増えるように学びも仕事もこの分野で深めていきたいな、と思っています。