住まいは心を映す鏡

リアルセミナーをしていた頃、最後に必ずこのキーワードでお伝えする内容がありました。今でもその通りだな、、と思っていますが、内容は少しずつ変わってきているように感じます。

「片付いてスッキリした住まいがいいことだ!」というような表現でこれまでお伝えしてきていたと思いますが、ここ最近は、特に「空間デザイン心理学®︎」を学んでからは少し考え方や訪問時にお伝えする内容も変化してきています。

一時期「ミニマリスト」という言葉が流行り、定着していきました。そこには、モノを持たないことが正しくていいこと、それができない人はダメな人、というような意識やレッテル、思い込みのようなものが世の中にあったように感じます。今でも根強くありますね。
「収納の仕事をしています」とお伝えすると、「捨てさせられるんでしょう」とおそれをもたれる場面があるのは、その意識からきている部分も大きいのだと思います。

私だけかもしれませんが、「モノ」が極端に少ない住まいには違和感というか、もしかしたら逆にどこかに潤いが足りていないことの表れなのではないかしら?とも感じるようになりました。(もしかしたら、ですよ。これも勝手な価値観ですから。)

生命維持に必要ではないけれど、愛着を感じられるモノ、無駄なモノ、自分をリラックスさせてくれるモノ、好みの傾向が垣間見える本や雑誌、素敵な器、花、グリーン、温かみを感じるファブリック、子供の作品、思い出の写真、旅のお土産、などなど心をふっと豊かにしてくれるアイテムがある家はとても健全なのかもしれません。

ワクワクや安心、ゆったりできる、など感情につながるアイテムは時として人間に必要です。それをセレクトした自分の意識や感情が部屋に表出されてくるのですから。

どちらに優越があるのではなく、大切なことは「あなたの家に居場所があるか」「日々ここに居て幸福感を感じられるか」、そんな基準で収納を考える視点も必要だな、と感じています。
そして、大切なモノを大事に扱うためにも、しっかりとした収納計画が必要です。

あなたの住まいはどうですか?あなたの心を映し出しているでしょうか。

客観的に見られないときは、大きめの鏡で映してみたり、写真に撮ってみたりすることもおすすめです。
ぜひ、視点を変えて見てみてくださいね。

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