エリエル・サーリネンの建築展

少し前のことになりますが、、、パナソニック汐留美術館で開催中の「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」へ行ってきました。

この後、またしても緊急事態宣言下となりました。
感染状況が広がり始めた矢先だったので躊躇する気持ちもありましたたが、美術館は完全予約制で人数制限をされているので、全く混雑することなく普段よりもさらにゆったりとマイペースに鑑賞することができました。

この展示会のチラシを初めて見た時、とても惹きつけられました。美しい色バランス&デザイン。。。観ておきたかったのですよね。

図録も素敵♪

フィンランドの建築家「エリエル・サーリネン」の作品とともにフィンランドの歴史を知ることができます。双方の貴重な資料として、1900年パリ万博のフィンランド館を設計した様子や模型なども見られ、フィンランドの古事記?のような「カレワラ」という民族史からインスピレーションを得たというデザインの背景を知ることができます。

なんとも羨ましく感じたのは、設計事務所兼共同生活の場である「ヴィトレスク」。
美しい湖畔に3家族で暮らす家が再現や実際の家具もあり、とても素敵でした。芸術的な住まいでもあり、生活への愛着が感じられる設計。ダイニングルーム、子供室、暖炉や図書室の捉え方がとても贅沢で大切にしたいものが伝わってくる空間です。
いつかそんな暮らしをしてみたい気の合う仲間同士の共同生活、理想形を改めて見ることができました。

チューリップチェアのデザイナーであるエーロ・サーリネンのお父様です。

画像はKnoll社よりお借りしました。

フィンランド中央駅

フィンランド国立博物館をはじめ、さまざまな建築を手掛けられていますが、唯一訪れたことのある建築はフィンランド中央駅。(←その当時は知らなかったのですが・・・)天井高く、照明がとても印象的な駅でした。1910年ごろに計画&設計されていたそうなので100年近い建築なのですね。

器のデザインから個人邸、商業ビル、そして都市計画までその設計活動は多岐にわたっていたサーリネン氏の印象的な言葉。

ザインとは、ひとまわり大きな枠組みから考えるもの。
椅子は部屋から、部屋は家から、家は周辺の環境から、その環境は都市計画から考えるのです。」

そして、

「仕事は精神を創造的に成長させてくれる鍵である。」

とのこと。はい、おっっしゃる通りです!!優しく心に響きました。
開催は9月20日まで。

「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」
場所:パナソニック汐留美術館
会期:2021年7月3日(土)~9月20日(月)
休館日:水曜日、8月10日(火)~13日(金)

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