家の「収納」で言われることと、「ダイエット」で言われることはとても類似していて、例え話にもよく置き換えて使われます。
先週、お伺いしたY様の収納サポート。
片付かない家から、片づけやすい家にシフトチェンジするためには・・・というお話を、作業をしながらお伝えをしました。
後日、Y様から届いたメールには、「この状態を維持し続けられるように、努力します!!」ととても前向きな言葉が。
第一段階、大成功です。
「収納サポート」ではきっかけを作ります。
片付かない毎日、という方向へ転がっていく重いボールを、逆回転にグイっと反回転させる瞬間、のお手伝いです。
「収納」と「ダイエット」は、わかりやすく「モノ」=「脂肪」のように重ね合わせられることが多く、
◇部屋はすっきりと片付いていることが望ましい。(すっきり痩せていることが望ましい)
◇モノは少ないほうが望ましい(脂肪は少ないほうが望ましい)
など、部屋と体の関係性を例えるときが見られます。おおまかにそれは比例しているようにも感じます。
もちろん、それができていることが理想的で、そうなりたいと思う人が多い現状です。
社会的にもそのほうが「優れた人」のように捉えられます。
ダイエットも収納も、いまやたくさんの著書やメソッドが出ています。
一念発起するための「きっかけ作り」としてはとてもいいですよね。
でも、なぜダイエット本は何十年も痩せることを課題として、なくなることがないのでしょう。
それは実際には実行できないから?実行しても、継続維持しないから、かもしれませんね。
実践してもまた戻ってしまう、また違う目新しいメソッドにトライする、という状況を繰り返していることもありますね。
自分の芯からそれを得て、自分に合ったやり方をそこで見いだし、継続できれば効果も上がります。
そもそも、なぜ痩せたい(片付いた部屋にしたい)と人は願うのでしょうか。
動きやすくなりたい(動線をスムーズに)、
素敵な服を着たい(素敵なインテリアにしたい)、
人の目も気になる(家にお客様を招きたい)、
そして、そして、日々美しくありたいから。(きれいな部屋で暮らしたいから)
「美しい」というエネルギーには「節度」が伴います。
それらを維持するためには、日々の生活の中での姿勢や行動に緊張感というか、「負荷」が伴います。
私たちの収納サポートは、その日々の「負荷」と向き合うために、なるべくその後の生活で実践しやすいように意識づけと、その準備やサポートをします。
習慣化できるような仕組みづくりをします。
けれども、ほんのちょっとしたことの繰り返し、使っては戻すの繰り返しの日常の中で、
その後、その状態を維持するのは本人でしかできないのです。
私も痩せているほうではないので、これまであれこれと繰り返したダイエット経験者として、身を持って体験をしてきました。
若かりし頃は、痩せる石鹸?お茶??などに飛びつき、はたまた、単品ダイエットや飲み薬、スイミングスクールやジム通いなどなどもありました・・・(汗)
何年経っても痩せるためのの特効薬はない。
結局のところは、バランスのよい食事と運動、わずかでも自己節制をコントロールできるかどうか、が一番大切に感じます。
食べ過ぎた翌日は食事を控える(新しい買い物をしたら、捨てる調整をする)、
身体にいいものを食べる(本当に必要なモノを吟味して家に持ち込む)、
少し増えたら運動する(片づける行動をする)など、
健康な体を維持する(片付いた状態を維持する)ために。
その後の生活を毎日繰り返していくのは本人ですから、維持するための努力はこの先も、暮らしの中でず~~~っと続けなくてはならないのです。
他力本願は結果を生みません。(うっ、心がイタイ・・・)
試行錯誤を繰り返して、自分自身にぴったりな、維持するためのダイエット(収納のしかた)を構築できればいいのです。
みんながモデルのような体形でなくてもいい、(断捨離やミニマリスト??の域ですね)と私は思っています。
健康維持できる、ほどよいバランスや自分の好きな部分を大切に。
あまりギュッギュっと自分を締め付けすぎないで。
個性があるほうが目を引きますし、ムダなモノや時間が心を豊かにしてくれる場面もあるのです。
私は常に「もうちょっと痩せたいな~~」というあたりの結界??を維持しています。
モノとの付き合いかたもそうかもしれません。
暮らしを彩る素敵なモノ、潤いをもたらすモノ、大好きですから。笑!!
でも、家の玄関から中にそれらを入れるときはかなり厳選しています。
生きる姿勢を整え、日々に多少の「節度」と「負荷」をもって暮らす、どんなメソッドよりも効果的と感じています。
日々の生活も同じこと。
どちらもその解決策は日々のわずかな努力の積み重ねしかないのかもしれません。
そして何よりも自分らしく、心地よく、を大切に思います。