Jean Prouvé(ジャン・プルーヴェ)展へ

特徴的な椅子のデザインで有名なジャン・プルーヴェ、椅子だけではなく建築まで見られるこちらの展示会を楽しみにしていました。夏から開催されていましたが、余裕があると思っていたらこれまたギリギリ、、、いつもこうなってしまうのですよね・・。先日やっと行ってきました!
アイキャッチ画像の椅子はコレクターも多く、リプロのものはカフェなどでもよく見かけます。

1901年フランス・パリ生まれ、父親は画家でもあり、その名は友人でもあったエミール・ガレにつけられたとか。後にはエミール・ガレの作品の下台を製作されたこともあるようです。そのように椅子だけにとどまらず、多様にショーケースや脚立、自転車などの展示もありました。

そして建築。
「家具をつくることと家を建てることに違いはない。実際、それらの材料、構造計算、スケッチはとても似通っている」
どのような建築を考案されていたのか。あまり前知識がなかったのですが、その始まりは戦後の資材不足の中、寄せ集めの道具や材料で家を作り上げたのだとか。ともすれば仮設住宅の礎のような状況であったのでは?現在の視点からは、とても仮設住宅ではありませんが・・・。

ポルティーク架橋

特徴的なのはこの門型の構造物。これで建物の中心で支えカーテンウォール(パネル形状)でファサードなども全て構成する。プレハブ住宅??のようでもあるけれども、機能的にはもっと人に優しくできています。部屋の間仕切りも最小限に抑えることも可能になり、斬新かつ合理的、機能的な建築。

「土地に痕跡を残さない建築をつくりたい」という理念。普通とは逆の発想ではないでしょうか。建築家はいかに自分の作品を残すか、というイメージがあります。
こちら↓もこの場で設営されたもので3日間で完成なのだとか。「8✖︎8 BCC 組立式住宅」

展覧会の中には3種類の建物の組み立てから解体まで簡単にできる様子が動画で見られました。
『6✖︎6組立式住宅』は6メートル四方でありながら、大人6人で6時間で組み立てられる家なのだそうです。環境にも優しい、もしかしたら今こそ必要な建築手法なのかもしれませんね。

ひとつひとつのパネル形状やルーバーも魅力的。金属の板と木(濃いめ色)の組み合わせ、たまりません。

アフリカに建てられた建築は換気や日除けのルーバー機能で涼しく感じられる設計。内装はシャルロット・ペリアン、家具はジャン・プルーヴェであったそう。解体して輸送しやすいことにエールフランス航空が着目して実現化していったようです。

椅子から建築まで一貫して存在するデザイン性が特徴、この方の構想から溢れ出たものなのだ、ということが見て取れます。
自称「構築家(コントラクター)」と言われる所以、今あるもので家具や建物をデザインするのにどうしたら実現可能になるのか、構想から工場での製作、建設過程、全てに携わって自分の手で創っていかれたのですね。
デザイン、構想、半世紀以上も前のことなのに、周りまわって今に通じる新しさがありました。
ご本人のインタビュー動画(60分!)もゆったり見られます。
まだ間に合いますよ〜!

場所:東京現代美術館「ジャン・プルーヴェ展」
会期:2022/7/16(土)〜10/16(土)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日

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