「ストレス」という言葉は便利な言葉。
若かりし頃の私は、それは何かから逃げるための言葉なのではないかしら、とあまり表現として好きではないな、と思っていた時期もありました。
今となっては「そんなにムリしないで。楽になれるならいくらでも逃げればいいじゃない。」って思いますけども・・。笑。
体は正直。密接に心と繋がっていますよね。
自覚がないままにストレスを抱え、原因不明と悩んでいる人も意外に多いのではないかと思います。
現代人だから、都会に住んでいるから、それだけで抱えているストレスがあるものですよね。
わかりやすい原因から、無意識の中で耐えていることまで、挙げたらいろいろあるのではないでしょうか。
通勤電車、車の騒音、SNSや携帯電話の存在、仕事、人間関係、過去の出来事、等々。
多少の負荷は必要だけれど、何かしらノイズ過多な環境に常に身をさらしています。
でもここで生きていくためには、生活していくためには、それは仕方のないこと。そんな気持ちでいる人も多いのではないかしら。
私もその一人だと思います。
そんなノイズの多い環境に、あまり自覚なく生活していたんだな~~と感じられる場所に滞在してきました。
ずっと行ってみたいと思っていたリトリート施設の「穂高養生園」
知るきっかけは長年お世話になっているヘアメイクのじゅんさん(→omotesanndo atelier)が、こちらの施設でもほぼ月1回のペースでヘアカットをされていて、よく話を聞いていたから。(あ、ちなみに「suzukuri(すずくり)」の名づけ親です。笑!)
玄米菜食、軽い運動、大自然、その中に身を置いて滞在することでデトックスされる場所。
普通の宿とは少し異なるようなので、なんとなく、かつての「シェーカー教徒」のような場所なのでは?とか、素人が来たと思われるのでは??などと余計なことを考えましたが、すべて大丈夫、な感じでふんわり受け入れてくれます。
しかも、働くスタッフの方々がその場にしっくり似合い、とても心地よい空気を醸し出しています。
みんなそこにちゃんと存在している、自分の足でちゃんと立っている、感があるのですよね。
いわゆるグラウンディングできている人たちということでしょうか。
ヘアカットのスペース
1日2食の玄米菜食。
おなかいっぱいになります。
1日目は朝ヨガに参加。新体感のヨガでした。
2日目の朝は森林散歩。
雪解け水がとても綺麗。
そしてスタッフの方が毎日庭から摘んで活ける、廊下やテーブルなどちょっとした場所に置かれている花がとても可愛い。
食事と朝ヨガまたは森林散歩(どちらも自由参加)以外、な~~~んにもしません。
もちろん、部屋にテレビなんてありませんし、携帯は繋がりますけどあまり見る気がしなくなります。
あ、俗世まみれな私は安曇野を観光しちゃいましたが。笑!!(しかもアトリエで器を購入するという。。。)
そして不思議とこの宿から下を「下界」と言ってしまうのですよね。
こんな気持ちのいいウッドデッキで本を読んだり、ぼ~~っとしたり。
空っぽになれる。。。
空っぽになると、また下界で頑張ろう!という気持ちにリセットされました。
この感触がまた心地よい。
私は常に「体験」がすべてと感じています。
体験からまた何かに気づいたり、方向性が見えたり。広がりが生まれるな~~と。
固定観念や先入観があっては何も生まれない。特にそれが強いと損したような気分にさえなります。笑!
アタマでっかちよりも、行ってみる、体験してみる、聴いてみる、やってみる。
アンテナを張って体感したことにムダなことはひとつもないです。
住まいに関わる仕事、特に収納の分野では御宅訪問も多く、より深くお客様の生活に関わっていきます。
忙しい人が多く、ストレスを抱え、とても疲れた様子の方も多い。
自分を整える場所として、是非訪れてみてほしいな、と思いましたのでご紹介してみました。
みなさんは何を感じるでしょうか。
身体でしっかり受容するためにも、2泊3日以上がオススメです。
「これからどのようにしていくのか」
少しモヤが消えて、こうありたいなと描くセルフイメージの一つを受け取れた場所のように今は感じています。