先日お伺いしたT様。ご実家(戸建て)のリフォームをされたいと間取り相談&収納サポートのご依頼をいただきました。
数年前にお母様、そしてお父様を亡くされ、お一人で暮らす2階建ての一軒家です。
すでにリフォームの依頼先は決まっていらしたので、収納を中心としたリフォームプラン・間取りのご提案を、リフォーム会社様と一緒に組んでご提案をいたします。
その前に、今あるモノ・・・ご両親が残されていかれたモノをどうするか。。。
T様はご自身でも、ご両親を亡くされてから時間の経過とともに、片付けなくては、と少しずつ遺されたものを見ては処分されていらしたそうです。
でも、家族で40年近く住んだ家。
それはそれは細かなモノから、思い出のモノから、趣味のモノから、たっくさんのモノがあります。
どう処分していいか、迷うものも多々・・・。
間取りのプランと並行して、一気に片付けることを選択されました。
モノの量が明確になると、もちろんそのご提案内容も変わってきます。
アシスタントさん3名と私、計4名で2階建ての一軒家を総ざらえ。
T様の「身軽になって、新しい出発をしたい。」というお気持ちは強く固まっていらしたので、その判断もとても早く、迷いもなく、どんどん処分をされていかれました。
その量は8畳の部屋が天井まで満載になるほど。
家具から写真から衣類から、何もかもを出しました。
すずくりで手配していたリサイクル屋さんの2t車×2台分の荷物が家から出ていきました。(結果、処分費よりもリサイクル査定額がかなり上回って、T様も大変喜んでくださいました!)
ほとんどのモノを処分&リサイクルしましたが、唯一、ひとつだけお母様が大事に使っていらしたドレッサーを残されました。
デザインとしても、今では手に入らないようなしっかりとしたドレッサーです。
以前からお世話になっている家具修理の工房に相談すると、修理代の見積はまあまあのお値段。それこそ新しいドレッサーを買えるかもしれないお値段です。
そのモノの価値はT様にしかわからないもの。
T様にお伝えすると、
「やはりそれぐらい費用は掛かりますよね。母が大切にしてきた鏡台ですしあと20年使う事を考えて検討してみます。」とのお返事。
素敵な考え方だな~~と思いました。
きっとお母様も喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
家具はその価値をもってして永く使いたいものです。
修理してでも使いたい家具、修理に耐えられる家具、愛情をもって所有していきたいですね。