最近の新築マンションは「自由設計」に近くなりつつあるように感じます。
まだ「すずくり」を始めたばかりのころから、新築マンションのオプション会の対応業務も多く行ってきました。
その経験をもとに、収納視点での設計変更や建築オプションをお客様に代わって、もしくは同席して打合せをするという業務もいたしております。
特に「収納」に関わる部分は専門知識も必要で、建築前に間取り変更ができるこの時点で要望を盛り込めると、その先の住み方がガラリと変わります。
過去の記事はこちら。
先日も、現在は海外にお住まいでマンション完成後にお引越しされる方の代行で、「建築オプション」の打合せをしてまいりました。
図面はまっ赤に。。。
住友不動産シスコン様のショールームは家具や素材、各社の展示品が充実していて羨ましい環境でした。
建築オプションとは?
新築マンションの場合、購入した時点でおおよそ3タイプぐらいのカラーセレクトからベースとなる色を選び、その他のインテリア装飾をどうするか、というご相談をする「インテリアオプション」があることが一般的です。
「建築オプション」ではそれよりもっと前、購入した時点からの一定期間(建築が進んでいない時点)に、間取りや収納、電気配線など建築に関わる部分をあらかじめ変更することができます。
最近はこだわりの強い方も多く、「普通のマンションでは満足できない」と建築オプションでたくさんのご要望を盛り込む方も増えてきています。
3LDK→1LDKにしたい、
収納を増やしたい、
床材を変えたい、
壁面装飾をしたい、
間接照明やブラケット照明を取り入れたい、等々、販売会社にもよりますが以前よりも実現可能なことが増えているように感じます。
打合せは濃厚かつ時間短縮
先にお客様からのご要望をヒアリングし、建築側との打合せは私が代行、もしくは同席をいたします。
実はこれ、とても時間短縮につながり、お客様だけでなく建築側の方にも喜ばれる場面が多いのです。
マンションは梁やパイプスペースなど凹凸も多く、できることとできないことの制限もいろいろあります。あらかじめできることとできないことを理解しておくだけでもその打合せ時間や内容は変わってきます。
収納重視の設計変更
「住空間収納プランナー」としては収納重視。そしてインテリアにも十分配慮します。かなりモリモリとした打合せになります。
マンションの収納は不足していることがほとんど。ご希望であれば、今のお住まいも拝見に伺い、現状の問題点を確認いたします。
(さすがに今回はご依頼はありませんでしたが、岩手県までお伺いしたこともあります。ご依頼があれば海外でも♪)
片付かないと悩まれる方の御宅に伺うと、「この収納量ではこうなりますよね・・・。」と同情してしまう場合も多々あります。やはり、「間取り」が問題なのですよね。そして大容量よりも使いやすい収納が大切。
1件でもそのような住まいへの不満足から脱出してほしい!!たくさんの片付かない方のお悩みを拝見してきて、切なる思いです。。。
収納は小手先な収納術でなく、しっかり間取りから考慮する必要性を感じます。
どうか、必要と思ってくださる方のもとへ届きますように。
今回打合せしたお客様のご入居は2年後。収納とインテリアの両方を充実したものにしたいとお考えです。
間取り変更はおおよそ完成形に近づき、これからインテリアマテリアルのセレクトです。
海外でたくさんのインテリアを見られていらっしゃる方なので完成も楽しみです!