先々週から、収納コンサルティングを4件ほど対応させていただきました。
新築の際に、間取りの収納場所と、新居に持っていきたい家具や持ち物など、収納に関することをトータルにご相談いただけるこのサービスは少しずつ浸透しているのではないかと実感しています。
間取りを拝見していると、もっとも家族の「モノ」が集まるリビング・ダイニングに、収納が考えられていないことが多いと感じます。
始めから造作家具で設置してしまうのは不安があるし、入居してから家具を買い足すにしても何を購入していいものか迷うところ。。。
間取りによって置ける家具の大きさも異なりますし、持ち物の量によって、その場で何をするかによっても必要な収納は変わってきます。
以前、「ロイズアンティークス」というヨーロッパのアンティーク家具を直輸入販売する会社で働いていたことがあります。
今や、アンティーク業界のパイオニア的な存在でしょうか。
まだ広尾と碑文谷(目黒)の2店舗しかない頃、その店舗の異国感漂う優雅な佇まいに一目惚れしてここで働きたいな~~という夢と希望とともに転職しました。
よく売れていた家具のひとつに、イギリスではダイニングスペースなどに置かれ、日常的に使われている「バフェ」という家具がありました。
語源としてはフランス語「buffet」からきているようですが、フランスではサイドボードを意味する言葉のようです。
「ビュッフェ」の語源とも言われ、いわゆる食事のサービングのためのリネンやカトラリー、お皿などを収納し、カウンターのようにサービングするものをその上に置いていたと言われています。
引出があり(ないタイプもありますが)奥行もたっぷりあるので、たくさん収納ができ、カウンター代わりになるのも特徴です。
アンティーク好きな方はリビングにこちらのような家具をインテリアの合わせてよく購入されていました。
重厚感もあり、素敵ですね。(実際に、とても重いです・・・。)
今思うととても重宝する収納だな、と感じます。
昔からの同じような使い方をしてもいいですし、開きの中には書類、引出には筆記用具、メモ・付箋などを収納して、リビングやダイニングでちょっと使いたいものを入れておくのもいいですね。
カウンターのように使用できるのて、立ったままちょっとした提出書類などを仕上げたり、郵便物を仕分けたり、お花や写真などの飾り棚としてもいい高さです。
最近はインテリアに合わせてグレイッシュなトーンも人気です。
(サラグレースさんは青山本店、自由が丘店、銀座店に続き、4月26日(水)には神戸大丸店がオープンするそうです。)
リビング・ダイニングにはこのような機能を持つ家具や造作家具などが必要ですね。
マンションなどでカウンター下に収納を設ける場合もありますが、奥行が確保できなくて書類などが収納できなかったり、ダイニングとの兼ね合いで「開かずの収納」と化している場面もときどき拝見します。
ダイニングテーブルをカウンターに付けてしまう場合にはあまりお勧めはしていませんが、普段使わないものを収納するにはいいスペースになりますね。
使い勝手のよい、適切な収納があると自然と片づけがしやすくなっていくものです。
~~ご新居にセレクトする家具や収納の間取りにお悩みなときはすずくり(suzukuri)へ~~