材質から溢れでる価値

一昨日は大和市 K様邸の最終のお打ち合わせでした。

K様のセンスが私も好きなので、好みの傾向も絞りやすくてスムーズでした。

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セレクトしたウィリアムモリスの壁紙。

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家具の色。

今回はチェスト、ドレッサー代わりのコンソール、ミラーをオーダーで製作します。

明るめの家具をオススメしていましたが、少しこどもっぽくなってしまうのでは?とチェリー材を使用した中間色を選ばれました。

シェードは麻素材を含むファブリック。

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最終的な組み合わせはこちらに。

 

K様の雰囲気にぴったりなオトナな組み合わせになったと思います。

設置は来年になりますが、仕上がる空間が楽しみです。

 

丁寧なモノ選び、こだわる材質や思い入れ、特に写真に撮影したときにその差は歴然と出てくるように思います。

衣食住にかかわるすべてにfastなものが蔓延していますが、使用する材質から溢れでてくるエネルギーや価値があることも私は尊重していきたいな、と思います。

 

知識の引出は無限に。

 

今年の秋はいつもにまして、知識欲がとても高まっているな、と感じます。

suzukuriでは収納のお仕事と並行して、インテリアコーディネートの仕事もしています。

「収納」と「インテリア」

よりご自身が望む暮らしを実現し、完成させるためには、切っても切れない関係だと実感しています。

先日もご提案させていただいた素材にお迷い中のお客様より「インテリアを選ぶことは収納作業と一緒ですね。」という声をいただきました。

膨大なカーテン生地や壁紙の中から、自分の「好き」を探索する作業。

これは自分の好みをはっきりと整理していないとできないのかもしれません。

それを客観的かつトータル的にサポートしながらご提案できるのがコーディネーターの役割であると思うのですが、最終的にひとつの案に決定するのはお客様ご自身。

確かに、なんだか収納作業と似ています。。。

 

お客様にご提案できる「知識の引出」をたくさん持っていたいので、ここのところできる限り、展示会や新作発表会にはなるべく足を運ぶようにしていました。

それでもまだまだ足りないぐらい、この秋のインテリア業界はイベントが盛りだくさんでした。

インターネットが主流の世の中ですが、画面だけではそのものの良さはわかりません。

やはり実物を見て、デザイナーの意図を聞き、体感をすると思い入れも変わりますし、お客様にご提案するときの言葉も変わってきます。

また、不思議なことに「次のお客様にご提案したいな」と思う素材に出会うと、そのような場面が生まれてくるものです。

 

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ときにはインテリアとは関係ないような展覧会などにも立ち寄ると、意外な引出を見つけたりします。

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昨日、偶然立ち寄りましたが、着る衣服や世界観はとても参考になりました。

本当に追いかけていくと無限にありますね。だからこそ楽しいのでしょう。

「グレース・ケリー展」12月1日(木)まで横浜ランドマークタワー5Fで開催中です。

50年代~70年代の雰囲気はやはりいつになっても憧れです。