初めてこの場所を訪れたのは、2019年の年の瀬のことでした。
その日は気のある仲間でのお食事会。
前々前職の先輩から「suzukuriさん、絶対好きな場所だと思う!」とお誘いいただき、足を運んだのがきっかけでした。


この場所にアトリエを構えていたのが「Filo works」さん。
その後、ライフスタイルに変化があり、アトリエ敷地内一角にご新居を構えられることとなり、収納計画とインテリアデザインで関わらせていただくことになりました。
場所は千川の閑静な住宅街。
その中に、突如現れるまるでヨーロッパのアパルトマンのような建物が「Appartment Montparnasse」です。
集合ポスト、手すり、門扉──そのすべてに細かな美意識が感じられ、外観からしてただならぬ雰囲気。
敷地に足を踏み入れると、やわらかく揺れる木々、心地よい光が差し込む空間が広がっていて、「ここは日本なの??」と、感動した記憶が今も残っています。


暮らしに寄り添う収納計画
新居へのお引越しは、これまでの暮らしを一度リセットし、あらたに整える絶好のタイミング。
最初に現在のお住まいを訪問し、
- 新居へ持っていくもの/手放すものの仕分け
- 必要な箇所の採寸
- そして何より大切な、「どんな暮らしをしたいか」のヒアリング
からスタートしました。
どこに何を置くのか、日々どのような動線で過ごすのか。
よく使うモノとたまに使うモノをどう配置するか。
単なる収納ではなく、暮らしの中で自然に片づく仕組みを作ることを何より大切にしています。
現地調査の内容をもとに、物の量やサイズを洗い出し、「新居に収まりきるか?」を容積で計算しながら、収納計画を立てていきました。


インテリアを整える
インテリアプランでは、クライアントさまが大切にしているテイストや、使いたい壁紙、持参予定の家具などを軸にレイアウトを検討。
「Appartment Montparnasseの世界観に違和感なく溶け込む」ことを意識しながら、細部のアイテムも丁寧にセレクトしていきました。
どのような工程で進んでいったのか、
次回のブログでは、実際の施工や工程の様子をご紹介していきます。