収納設計&インテリアのご依頼をいただいているN様、購入された新築マンションの収納設計で濃厚な打合せを終えたのは約1年半前、内覧会なども無事に終えて、今月から造作家具などの施工が始まり、ご入居はいよいよ7月末の予定です。
一般的な話になりますが、マンションの収納設計で困りごとの上位に「布団の収納場所がない・・・」が挙げられます。最近のマンションはよく考えられている物件も見られますが、しっかりスペースを確保されていることは少ないように感じます。必要性もひとそれぞれだからかもしれませんね。
ベッドの方も多いので「押入れ」である必要はないと思うのですが、三つ折りの敷布団が入るスペースがあると何かと便利です。横幅1100mm×奥行750mmほどの空間、中棚(通気のため、すのこ状だと理想的)があって、袋棚もあるとよりいいですね。マンションは梁が多いので、それを見せないように上手く造作家具と絡められるといいかもしれません。
ベッド下に収納があるし、来客もほとんどないし、季節外の布団は預ける、という方は必要ないかもしれません。また、布団類は立てたり丸めたりして収納できるグッズなどもいろいろありますので、収納の仕方を変えるという手段もありますね。
でも、クローゼットサイズ(奥行600mm)や生活用品の収納庫(奥行300~450mm)ほどの収納だけだと、例えばスーツケースや大きめのマルチカバーやクッションなどの収納に困ることもあります。スペースが許されるならば、確保しておきたい収納です。特に布団を入れたいならば横幅1100mm確保できるってとても重要。一部屋が収納部屋となってしまうかどうか、の瀬戸際とも言えます。。。
N様の収納も、間取り変更とともに布団収納とするのにとてもいい空間がありました。奥行きと横幅がぴったり!
布団収納としては使わないかもしれない、とおっしゃっていましたが、せっかく奥行きが取れる場所なので、有効的な収納になるといいな、と思います。
「来客用布団は借りる派」だった私の収納の師匠は、お孫さんが生まれて想定外に暮らしが変わり、息子さん夫婦が泊まる頻度が高くなったり、お昼寝用の布団を用意したりとモノも変化して、「やっぱり必要ね・・」と話していたことがありました。
住み手の暮らし方を一番に、少し先の未来も予想しながら、収納計画・収納設計ができると理想的ですね。