2016年もありがとうございました。

今年もあと数日になりましたね。

無事に今日で仕事納めとなりました。

お伺いしたU様宅から見えた富士山。

今日は特に風も強く、お天気も良かったのでくっきりと見えたようですが、富士山が自宅からこんな風に見えるのはなんだか清々しいですね。

あまりに綺麗でしたので、思わず撮影。

 

起業してからこれまで、あまり年末年始も気にせずに仕事をしてきましたが、やはりメリハリある体制にこれからはシフトしていかなくては、と感じています。

自営業、しかも自宅オフィスで仕事をしているとついつい気になって、何かと仕事をしてしまいがちでしたが、今日でパソコンやメールも閉じようと思います。

 

来年は節目の年でもあるので、どんな2016年だったかな、と記録として少し書き残しておきたいと思います。

 

大きな変化として、ホームページからのお問い合わせの内容が変わりました。

今年6月にリニューアルしたホームページの影響が大きく、その準備段階からも方向性の転換への自然な流れができていきました。

suzukuriのできることをいろいろ引き出していただき、製作してくださった4ReaL Designさんの戦略でもあったようです。

ホームページの見せ方を変え、チラシなども製作していただき、今年はこれまでと違ったお仕事やご縁が舞い込んできました。

リノベーション関連の会社様や関わる仲介業者様、不動産業関連、などなど、「収納」を新しい切り口に捉えていただける場面も増えました。

収納業界も様々な住宅事業、またはサービス業にもいろいろな形で参入してきていることを感じます。

「suzukuri」のサービスも営業ツールとして利用していただき、その先にいらっしゃるお客様に提供することができないか、考えていました。

なかなかその段階には進んでいませんでしたが、今年の後半には家づくりに関わる事業者様とご縁がいろいろつながり、新しい取り組みが少し進んでいきそうな兆しが見えてきました。

時間はまだかかるかもしれませんが、思い描くカタチに少しずつ近づけていきたいと思います。

 

「住空間収納プランナー」として2012年に開業し、2017年にはおかげさまで5年目を迎えます。

これまでの自身の資料などを見返してみると、ずっと軸はブレずに今に繋がってきていることがとても嬉しく思います。

10年後にはどんな事業にしていきたいか、どんな働き方をしていたいか、を明確にしていきたいと思っています。

頭でイメージできることは必ず実現すると確信しています。

これまでも事業に関連することでは、いいと思って進めたことがそれほどでもなかったり、何も考えずに飛び込んだことがとても躍進することであったり、模索や寄り道ををしながら進んできました。

同じように、まだその足元は迷いながら進んでいくのかもしれませんが、目標地点はブレずに定めていると、時の経過とともにその距離は思っているより進んでいたりします。

5年という節目の年が、後から振り返ったときにターニングポイントだったな、と思えるように、来年はさらにイメージしている方向へコマを進めていきたいと思います。楽しみな一年となりそうです。

 

2017年も皆様にとって、思いや願いが実現し、

そして日々の喜びがたくさん感じられる穏やかな一年となりますように。

新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいませ。

 

自分の「好き」を集める作業

年内の収納サポートもあと数件となってまいりました。

一昨日お伺いしたお客様より、インテリアのご相談をいただきました。

なんだか家のインテリアが今の自分にしっくりこない。。。

収納サポートの途中経過でそのような声をよくお聞きします。

モノと向き合い、改めて家とも向き合って、見つめて、見渡してみると、その違和感を感じ始め、収納サポートからインテリアのご相談に移行していくこともとても多いです。

 

そこでぶつかるのは、これからどんなテイストのインテリアにしていきたいか。

一人暮らしや引っ越し、結婚などを機にインテリアを一新されるならば、一からすべて自分の好みに揃えられるのであまり問題はないのですが、これまで何十年もずっと過ごしてきている家のインテリアを変えていくのは少しハードルが高くなります。

まして、これまでインテリアには全く興味を持つことはなく、自分がどのようなテイストが好みなのかの方向性も見えていないと、希望や選択肢はより多くなるので難しいですよね。

インテリアはファッションほど早くはないですが、大きな流行があります。

それが順々に降りてきて、商業施設などにあるアパレルショップのインテリアなどでなんとなくその流れを感じとることができ、よく目にするとそれが自分の好みではないか、と錯覚してしまっている場合もあります。

 

「なんとなく部屋を簡単におしゃれにしたい!!」

 

そう思われる方ほど、その傾向は強いように感じます。

最近ですと、その錯覚を起こしがちなひとつ、「ブルックリンスタイル」などがわかりやすいかもしれません。

あまりスタイルに分類するのは得意ではないのですが、ニューヨークのアパートメントをイメージしているスタイルでしょうか。(*画像はHouzzより

 

レンガ調の壁紙にヴィンテージ風な家具をミックスして、壁には黒に白文字のロールサインのようなアートを取り入れ、照明もちょっとレトロな感じを。。。

アパレルなどもその雰囲気なお店がグンと増えましたし、商業施設にある雑貨屋さんや100円ショップなどでもこの雰囲気を作り出せるアイテムなどが揃っています。

目にする機会も多いですね。

 

でも、少し立ち止まってみたいのです。

「本当にそのスタイルが好きですか??」

流行で目にする機会が多いから、なんとな~く「好き」と思い込んで取り入れたいと思っていませんか。

 

インテリアには流行はあるけれど、そうそう買い替えるものではありません。

壁紙やファブリック、アートは変えられるのでいいのですが、家具は機能性を含み、大きな方向性を示すものも多いです。

大きな流れを感じつつ、しっかりと自分の「好き」を見極めてテイストを絞り込んでいかれるといいのではないかな、と思います。

目指すのは「自分らしい」と感じられるようなセレクトがその先にあるかどうか。

 

収納サポートに何回か入らせていただくと、お客様ご自身でいいモノ選びができるようになっていかれます。

ムダに買うことがなくなり、欲しいものの傾向がしっかりと現れてきます。

きちんとしっかり自分の「好き」を極めていくと、それは独自の「センス」となって上昇していきますよ。

suzukuriでは、この工程をとても大切に思っています。

モノで溢れているからこそ、そこから磨き上げた自分の「好き」はより真実を帯びていきます。

 

suzukuriでインテリアのご相談をいただく際には、お家をまるごと拝見している場合が多いので、ファッションや持ち物などからはもちろん、最近では家電や雑貨、ベッドリネンなどからも、お客様の好みのその傾向を把握してインテリアのご提案させていただくことができます。

最近は家電もファッションの一部となってきていますね。

 

通常はその把握をして、方向性を示すのですが、今回のご相談は、考えられているテイストの家具などをご紹介しつつ、少し立ち止まってみていただいています。

ご提案の前にそうお伝えするととても納得をされて、「suzukuriさんの言うように、インテリア雑誌やインテリアショップをもう少し見て自分の「好き」がどこにあるか、もう一度見直してみます。」とお客様。

お仕事をいただけるのはとても嬉しいことなのですが、終わったあとの満足感や暮らしをもっと大切にしたいと考えます。

錯覚に隠れている本当の「好き」がもう少し見えてくると、納得のいくインテリアが出来上がるのではないかと思いますよ。

毎日をその場で暮らすのはご自身ですので、絞り込まれた自分の「好き」を重ねて、過ごす場所がホっとして寛げる空間になるといいですね。

 

 

 

 

 

快適な毎日のために。【目黒区 O邸】

先日は年明けからスタートするリフォームの最終打ち合わせへ。

目黒区にお住まいのO様は築年数40年前後のマンションに暮らしていらっしゃいます。

O様が入居されてからは少し経過していますが、前に所有されていらした方が、壁紙などを張り替えていらしたので、それほどの年数は感じません。

けれども、部分的にちょっとしたことがストレスになっていらっしゃるようでした。

ドアノブの緩み(何度治しても緩んでしまう)、ドア框の剥がれ、幅木の浮き、網戸の取り付け・・・などなど。

そして最大の悩みはこちら。

なぜか、ダイニングの壁の微妙な位置に換気扇の存在が・・・。

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入居してから一度も換気扇を稼働させたことはないそうです。

負圧の関係ですべてをふさいでしまうこともできず、職人さんともいろいろ相談して、極力小さくすることにしました。

修繕リフォームがメインですが、そこにも可能な限りで材質のセレクトにこだわり、費用を抑えて、でも好みのポイントは取り入れながら、打ち合わせを進めてまいりました。

カーテンや壁紙のショールームを一緒にまわったり、

 

気になるデザインのサンプルを取り寄せて、総合的にお部屋の照明や日中の採光に合うかどうか、など検証しました。

最終的にこちらの組み合わせで決定しました。

 

FARROW&BALLさんのペイントや輸入クロスもところどころにアクセントで取り入れ、こだわりのスペースを少しずつ設けることになりました。

湿度も気にされていらしたので、エコカラットを貼ることで換気扇を塞ぐ部分の段差も解消し、対策を取りました。

異素材を取り入れることで、お部屋にリズムが生まれ、目を引くポイントになりますね。

トイレのアクセントクロスはこちらに。

工事のスタートは1月に。細かな修繕を含めて、全行程で2週間ほどを予定しています。

仕上がりは年明けになりますが、こちらでまた書かせていただきますね。

 

 

 

収納視点の間取り

先日、住宅デザイナー タブチ氏の「住宅デザインセミナー」に参加してきました。

AM10:30~16:30までみっちりと学べるセミナーです。

東京八重洲で開催されたセミナーには山梨県、福島県、愛媛県、富山県など日本中から集まってこられていました。

関東からは私だけ・・・。

さすが、全国区で活躍されているデザイナーです。
タブチ氏が建てる家の間取りで重視することは、採光、動線そして収納!!

いつもその間取りには「なるほど・・・」と感じる要素が満載です。

私たちが「収納コンサルティング」でいつもお伝えする内容もかなり盛り込まれ、建てる前からしっかりモノの行き先が想定されていました。

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このイラストタッチな図面の描き方を学びたく、今回参加させていただきました。

限られた土地にも、しっかり生活に必要な収納場所を確保されています。

なかなか図面を見慣れないお客様も、温かみのあるこの図面だと暮らしているイメージをつかみやすいようです。

 

タブチ氏の建てる家はデザイン性も重視し、ディテールにこだわった建築資材をセレクトされて、何よりもその打ち合わせにとてもエネルギーを注がれていることがセミナーでわかりました。

おざなりな打合せは決してしません。

ただ図面を拝見しているだけでは想像できなかったその背景を、知ることができました。

まさにヒアリング力。。。

いつも収納コンサルティングなどでヒアリングしているような、朝起きてからの行動や洗濯の干し方、根菜の貯蔵のしかたからごみ箱の数・位置、ドライヤーのしまい方、等々、を聞くことは当たり前。

その先の隠れているニーズをどのようにキャッチするのか、無理やりお客様に「Yes」と言わせてはいないだろうか、営業力までつけていただけるような内容でした。

充実していておなか一杯。。。

 

デザインのお話もたくさん聞くことができました。

suzukuriの「壁面デザイン」でもちょっと使ってみたいこちら。

 

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コンクリート調の漆喰です。

フランスの石灰岩をベースにしているそうで、その微妙なニュアンスをもつカラーバリエーションはたまりません。

漆喰なので湿気も調整してくれるそう。洗面所やお手洗いなどに施工するのもいいようです。

こちらも是非、取り入れてみたいですね!

 

お客様からは「暮らすことがとても楽になりました。」と言われることが多いそうです。

暮らしてからもずっと満足する家づくり。

そして、その「家」に暮らすことがワクワクするような家族を、たくさん増やしているのだな〜〜と実感いたしました。

 

材質から溢れでる価値

一昨日は大和市 K様邸の最終のお打ち合わせでした。

K様のセンスが私も好きなので、好みの傾向も絞りやすくてスムーズでした。

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セレクトしたウィリアムモリスの壁紙。

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家具の色。

今回はチェスト、ドレッサー代わりのコンソール、ミラーをオーダーで製作します。

明るめの家具をオススメしていましたが、少しこどもっぽくなってしまうのでは?とチェリー材を使用した中間色を選ばれました。

シェードは麻素材を含むファブリック。

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最終的な組み合わせはこちらに。

 

K様の雰囲気にぴったりなオトナな組み合わせになったと思います。

設置は来年になりますが、仕上がる空間が楽しみです。

 

丁寧なモノ選び、こだわる材質や思い入れ、特に写真に撮影したときにその差は歴然と出てくるように思います。

衣食住にかかわるすべてにfastなものが蔓延していますが、使用する材質から溢れでてくるエネルギーや価値があることも私は尊重していきたいな、と思います。